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■2007/10/19(金)　№76　基礎学力が暗記力から活用力へ変化！

　教育情報誌のひとつに「プレジテントファミリー」があります。その１２月号の特集に次のようなものが掲載されています。「入試の出題傾向に異変！」その内容はと言えば、基礎学力が、記憶力・暗記力から活用力に変わりつつあり、学んだ知識を生活の中で活用できるかどうかが学力の中心になりつつあるというものです。今年の４月に全国の小・中学校で統一学力テストが行われ、そのテストの問題を作成した国立教育政策研究所の次長が次のように述べています。「知識がなければ活用できませんが、活用しなければ知識は定着しません。知識とその活用がスパイラルに広がりながら子ども達の学力は発達してゆく。今回の学力テストはそうした考え方に基づいています。」「活用力を高めるためには、学校教育が変わる必要がありますが、家庭教育の役割も大きいと思います。実は、世界の学力テストのひとつであるＰＩＳＡの読解力の問題で、日本の子ども達は、答えの根拠や自分の考えを記述することが苦手という結果が出ているのです。」又、「ＰＩＳＡのテストで評価されるのは、何を覚えたかではなく、覚えた知識で何ができるかということです。」つまり、ＰＩＳＡでは個々の知識や計算のスピードなどではなく、知識の活用力、思考力、論理力、表現力などが問われるのです。大事なことは、テストが終われば忘れてしまうような一つの答えを覚えることではなく、答えは複数あり考えるプロセスを重視するような自由記述の問題が重要だということです。現代の日本のように、経済のグローバル化が進めば進むほどＰＩＳＡ的な学力が求められるようになります。「入試に役立つ」ではなく「社会で何ができるか」という発想で、大人全体が学力に対する考え方を転換することが大切になってきたということだと思います。

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