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	■2008/12/12(金)　��183　子どもの調査からわかった、「ゆがんだ親の価値観」？ 　私は、１２月５日に小中高生の暴力が増加していると書きましたが、これに関連して、ジャーナリストの柳田邦男さんが新聞に論評されている内容が大変ショッキングだったので紹介したいと思います。その内容とは、２００７年にユニセフ（国連児童基金）が発表した子どもの「幸福度」に関する調査で、「自分は孤独だ」と感じている子どもが西欧の主な国々ではすべて１０％未満（オランダは２．９％）であったのに対し、日本の子どもだけが２９．８％と飛びぬけて高い。つまり、日本の子ども達は、約３人に１人が「自分は孤独だ」と感じているというのです。学校の１クラスで言えば、約１０人以上が孤独を感じているという計算になります。又、別の２００２年の日本青少年研究所の調査では、「時には、私は役に立たない人間だと思うことがある」という問いに対し、「よく当てはまる」、「やや当てはまる」と答えた生徒が、日本では５６．４％に達し、他の国々よりずば抜けて高くなっているという事実です。いかに、日本の子ども達の自己肯定感が育っていないか？大人や指導者から言えば、子ども達の自己肯定感を育てていないかということです。これを言い換えれば、日本の子ども達ひとりひとりの全人格を大人や保護者はしっかりと認めていないということになります。以前、「子ども教育委員会」という組織があり、保護者に向かって言いたいことは？の問いに、次のようなものがありました。「ぼくへの関心は、成績だけですか？」この発言を私たち大人や保護者はどのように理解すべきでしょう？この保護者が関心をもっているのは、その子の全体・全人格ではなくて、実は成績の良い一部分だけではないかと、この子どもは親のおろかさを指摘しているわけです。保護者が関心のあるのは、実は子どもの成績や良い部分だけで、悪い部分や嫌な部分は目をつむりたい、「むしろ、自分の子どもであってほしくない」というような心理が、このような状況を生んでいるのだと思います。このように、自分の子どもの全人格を認められない大人や保護者の子どもは、先ほどの調査の結果のように「孤独だ」とか、「自分はどうせ役に立たない」などと思ってしまう可能性が高いだろうと想像できます。従って、このような悲しい調査結果が出てしまう根本の大きな理由は、おそらく保護者のものの考え方の幼稚さ、つまり、子どもの全人格を認める力が弱いという点にあるのだろうと推察できます。柳田邦男さんも、新聞の論評で次のように言っておられます。「まさに、今、日本の社会に求められているのは、まず、親の子育て意識やライフスタイルと、その背景にある価値観（親が自分だけの都合や欲望を優先する。例えば、過度なお受験などやお金優先で判断する考え方。）が、諸外国に比べて異常にゆがんでいる事実を自覚することだ。」と、私も全く同感です。子どもの将来は、まさに親のものの考え方や価値観で大きく決まってしまうということを改めて自覚することが子育ての大切な第一歩だと思います。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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