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	■2009/03/09(月)　��205　学校教育の目的は「人格の完成」 　保護者の方々とお話をする機会が多い私にとって、いつも改めて驚かされることがあります。先日も教育セミナーで「法律上、学校教育の目的は何だと思われますか？」と質問したところ、残念ながらあまり明確なお答えはありませんでした。このように、各保護者の方々が自分の子どもは学校に通わせているが、実はその目的ははっきりとわかっていないということを知ることが多いのです。 　そこで、この目的について考えてみたいと思います。まず、教育の最も基本的な法律は「教育基本法」ですから、この法律をそのまま御紹介したいと思います。この法律は、必ず中学生が習う「公民」の教科書の巻末に載っています。まず、前文として「われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない」とあります。みんなと同じことをするほうが無難と考える風土の中で、この個人の尊厳を重んじる教育をどのように行っているのか？真理を希求する、つまり物事の本質を考える教育はどのように行われているのか？個性豊かな文化の創造に必要な個性豊かな人間を公教育でどのように育成するのか？これは日本のことわざにある「出る杭は打たれる」と矛盾するのではないか？など、この前文の文章に書かれていることがどれだけ公教育で実現しているか？又、その成果である人材が生まれているかは疑問です。美辞麗句なことばや文章・スローガンなどを書くだけでは現実にならないのは当然のことですが、どうもこの前文が具体的に実行され効果が出ているようにはあまり思えません。一部の心ある教師は、この前文にあるように物事の本質にせまり、ひとりひとりの個性を伸ばそうと努力し工夫をしている事実もありますが、一方、その努力している一部の教師に対して反発し抵抗しようとする教師、いわゆる一生懸命前向きな一部の教師に対してねたみや足のひっぱりあいが存在するのも事実でしょう。一部の前向きに改善しよう、向上しようと生徒たちの為によりよい授業をして社会で役立つ人財づくりを真剣に考え実行している優秀な教師は、大変苦労されていることと推察します。 　ここでのキーワードは、「生徒、保護者の為により良い授業をする」とは何か？ということです。これは、ひとえに生徒たちが社会でしっかりと自立して生きていける学力を高めることであり、真に生徒とその保護者の為の授業です。なぜなら、公の税金を頂いて行われている公教育は公の民、つまり生徒や保護者のことを最も重視するのはごく当たり前のことだからです。そして、最初に述べた肝心な教育の目的ですが、これは「教育基本法第１条」に、「人格の完成をめざす」と記されているのです。「人格の完成」が学校教育の目的であることと、今行われている学校教育がどれだけ整合性のあるものになっているのか？改めて考え直したい重要なテーマであると思います。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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