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	■2010/09/06(月)　��338　「学歴主義で病む韓国、能力主義にそわない日本の教育」 　報道によると、韓国では小中学生の自殺増加が大きな社会問題となっているようです。日本の文科省にあたる韓国教育科学技術省によると、２００９年に自殺した小中高校生は２０２人ということで、２００８年に比べ５割も増加したというのです。その内訳は、高校生が１４０人、中学生５６人、小学生６人だそうです。ところで、その原因は、「家庭内における考え方などの違いからくる親子の不和」が最も多く、「自分の将来を悲観」、「成績の悩み」と続いているようです。韓国メディアでは、これらの状況を異常な受験競争や学歴社会に原因があるとの論調が目立つとのこと。又、小中高生１０００人を対象にした調査では、約半数が「自殺を考えたことがある」と回答。その半数の２４８人が「成績についての悩み」を理由にあげたとのことで、子ども達は親の過度の期待によるストレスを想像以上に受けている可能性が高いと、親に警鐘を鳴らしているようです。これらの状況を私は次のように考えています。まず、家庭内における親子の考え方の違いが最も多い理由になっていることについて、おそらくほとんどは親が過度な期待をかけることに子どもが反発し、自分の状況を理解してもらえないことで子どもが死を選んでいるのではという仮説です。２番目に多い「自分の将来を悲観」についても、結局ほとんどが韓国の大変強い学歴重視の社会で自分は評価されそうにないと感じ将来を生きていけそうもないと判断したのでしょう。３番目の理由は、ズバリ「成績が悪いから」であり、３つの理由とも学歴や成績をめぐって韓国社会でうまくいきそうにないと判断し、自殺を選んでいるように見えます。親は子ども達が何を考え、どのように感じているかを考え、ひとりひとりにあった指導をすることがもちろん大切なわけですが、世界でもめずらしい学歴主義社会韓国では、とにかく少しでも評価の高い良い学校に入ることだけが将来の幸福の道であるという固定観念が強いことはよく知られています。日本でも１年に３万人以上の自殺者が１０年にわたって続いている状況があり、韓国との共通した原因があるのかもしれません。しかし、日本ではバブル崩壊後、急速に学歴重視の傾向は減少し、その表面的な学歴主義に変わり本質的な能力主義が進みました。そして、私は能力、つまり「コミュニケーション力」、「問題解決力」、「チャレンジ精神」など、社会を生きていく上で必要不可欠な力が問われる中で、自信が持てずついていけないという人々が多くいる事実が日本人の自殺増加の背景にあるように思います。つまり、日本の教育の欠点は、良い学歴を得ることが必ずしも日本社会で生きていく上で必要な能力の獲得になっていないということです。時代に応じた学力・能力を身につける高校生までの教育が日本にいかに大切かという理由がここにあります。私は、日本の高３までの時代に応じた教育の実践と韓国の過度な学歴主義の是正で、両国の自殺者が少しでも減少することを望むばかりです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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