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	■2010/10/18(月)　��348　あうんの呼吸の「天下り」、「現役出向」に抵抗する官房長官 　先週の国会で公務員制度改革や天下りに関して、２つの注目すべき出来事がありました。ひとつは、前鳥取県知事で現在総務大臣の片山善博氏の発言です。１５日の参院予算委員会で、中央省庁の官僚の地方自治体への出向について「形式的には自治体側から中央省庁に要望したことになっているが、実は中央省庁の無言の圧力というべきものがあっていやいやながらも地方は中央省庁に要望せざるを得ない」という趣旨の発言です。昨年８月の時点で、中央省庁から地方自治体への出向者は１，６１７人で片山総務大臣は、総務省が率先してこの出向制度の見直しを行なう考えを示しました。この答弁は、総務省官僚が用意した答弁にはなかった内容だったようで総務省内にも驚きが広がったようです。 　片山氏は民主党政権が根絶を表明した、退職した公務員の「天下り」の省庁あっせんについても１２日の衆院予算委員会で「中央省庁と退職公務員などにこの制度があうんの呼吸で残っている」と発言。今までになく国会で天下りの根絶について踏み込んだ発言をする片山総務大臣に注目が集まっています。 　民主党政権である現政府は、「天下りを根絶する」と国民に言っておきながら抜け道を用意していると私は感じます。そのひとつが１５日の仙谷官房長官の一連の発言と行動でした。実は、１５日の参院予算委員会の天下りに関する質疑で、前国家公務員制度改革推進本部事務局審議官という経産省の現役キャリア官僚である古賀茂明氏が政府参考人として呼ばれました。まさに国家公務員制度改革のリーダーであった古賀氏は、現在はその任をはずされ、なるべく公に発言させないようにという意図なのか、日本全国へ２週間もの異例の出張を命じているなどの報道もあります。一部では仙谷官房長官がこの古賀氏をはずした？との報道もあります。その古賀氏が国会で民主党政権の天下り問題への取り組み、例えば「官僚の現役出向について非常に問題がある」と発言したのです。 　現役出向とは、退職した官僚の天下りはこれからおおっぴらにできそうもないので、現役の官僚のうちに企業などに出向させそのまま在席させておけば本質的に天下りと同じことになるという、天下りへの抜け道そのものです。実は、この現役出向について現政府は容認しています。この古賀氏の発言に対して、仙谷氏が指名ではないにも関わらず答弁に立ち「上司の立場として言うが、このような発言は古賀氏の将来を傷つける」と発言したのです。つまり、仙谷氏にとっては古賀氏が天下り根絶について発言すると不都合なので、古賀氏に上司として進言？したのでしょう。仙谷官房長官のこの問題発言は、国会内から「恫喝」、つまり古賀氏を脅しおびえさせ自由に発言できないようにするものだと批判されました。このような状況から、本当に民主党が天下り根絶をする気があるのか？極めて疑問が残る、又、問題の残る官房長官の失言でした。 　片山氏、古賀氏の発言とも、天下りに関する重要なものであり、今後政府が本当に財政のムダと癒着の温床である天下り、現役出向にメスを入れ根絶できるのか？消費税をあげる前にどうしてもこれら現役出向と天下りの根絶が条件ですから、今後の官房長官はじめ政府の対応に注目が集まりそうです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(2) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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