オンリーワン～親子で楽しむ総合学習システム～

NEW!　オンリーワンの目標と学習システムのページに実際のプリント例を紹介

オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。

■2010/11/15(月)　№355　保護者向け就職説明会、セミナー増加の背景

　今、大学生の保護者向け就職説明会、就職セミナーが話題となっています。かつて、私も含め、今の保護者が学生の頃はこのような保護者向け就職説明会などは考えられなかったことですが、現在では、かなりの大学が実施の傾向のようです。ここ数年で大学における役割の中心が、大学生への就職対策サポートという傾向が強まっているわけですが、ついに、その流れは学生の保護者にも向かっているようです。例えば、先月、岐阜大学では保護者向けの説明会を企画したところ、対象者全体の４０％の約１２０人がこの説明会に参加し、多くの質問が交わされたということです。保護者へのインタビューでは、やはり今の日本の経済状況で子どもだけに就職を任せるわけにはいかず、又、社会経験の少ない子どもに必要なアドバイスをしたいというようなこともあるのではないかと感じます。おそらく、そこまで保護者が関与する必要がないという意見もあるでしょうし、本人の責任だという考えもわかりますが、それは今までの安定した日本を前提とした就職であることを考えれば、のん気に構えてもいられない気持ちもわかります。親として、子どもの就職についてアドバイスできるなら少しでもしてあげようという気持ちが強いのだろうと想像します。そんな中、来春卒業予定の大学生の就職内定率は、先月１０月１日現在で昨年の同時期に比べ４．９％ポイント減の５７．６％で、１９９６年に調査を始めてから最悪の数字であると、文部科学省、厚生労働省の調査で明らかになりました。２０００年前後の就職氷河期並みとされた昨年よりさらに悪化しており、昨年の内定率が悪かったので、あえて１年留年して新卒で来春就職しようとした大学４年生にとっては、より過酷な現実となっています。調査は全国の国公私立大学６２校と、短大２０校を抽出し、就職希望者に占める内定者の割合を調べたとのことです。その内訳は、大学生男子が前年同期比で３．８ポイント減の５９．５％、女子は６．３ポイント減の５５．３％、国公立は過去最大の下げ幅の８．１ポイント減の６３．２％、私立は３．８ポイント減の５５．８％で、理系は１０．２ポイント減の５８．３％、文系は３．８ポイント減の５７．４％で、理系は過去最大の下げ幅ということです。内定切りなど、あの厳しい就職といわれた昨年を上回る来春の内定率悪化の理由は、前回も述べましたが、①企業の内定の出し渋り、②円高などによる企業の輸出減による業績悪化、③日本企業、工場などの外国への移転による新卒採用数の減少、④外国人と能力・意欲などを比べられる厳選採用、⑤デフレや国内消費の落ち込みでの企業利益の減少、⑥日本経済の先行き不透明感、⑦非正規雇用者の採用増加などで、正社員については、より仕事能力の高い学生を選ぶ傾向が強まっているからです。これらの現状について、保護者がどのようなアドバイスをすれば良いのか？この大切な情報を学ぶ為に、今後、ますます保護者向けの就職説明会、セミナーなどは多くなりそうな気配です。

2024年4月

日月火水木金土

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

過去の日記

2024年04月(2)

2024年03月(2)

2024年02月(1)

全て表示

日記内を検索

オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。