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	■2010/12/10(金)　��360　ＰＩＳＡ学習調査で上海市が３部門全ての学力世界一を達成！ 　今週、ＯＥＣＤ（経済能力開発機構）が発表した、２００９年、世界の１５才４７万人を対象とした学習到達度調査ＰＩＳＡの結果はいろいろと考えさせられるものとなりました。１０年前の２０００年から、２００３年、２００６年、２００９年と、過去４回ＰＩＳＡは行なわれましたが、今回の注目は何といっても初めての参加にも関わらず、今年万博を成功させた中国上海市が読解力、数学的応用力、科学的応用力の３部門とも全て世界１位になったことです。中国、上海市がなぜ全ての部門で１位なのか？は、いろいろと意見が分かれているところですが、ＯＥＣＤ担当者によると、「義務教育を活用力重視のカリキュラムに改革し、大学入試問題も活用問題中心に変えたのが大きな理由ではないか？」とのことです。つまり、小、中学校から基礎基本はもちろんのこと、活用問題にかなり重点を置いた上海市の教育政策が今回のＰＩＳＡの成果につながったのではということです。これらから想像できることは、上海市では知識を覚えることより、その知識を使って生活に活かすことに重点を置いた学習方法をとっている点で、日本人にとっては学ぶべきことも多そうです。これらの検証から、まず私は日本の伝統的な暗記型大学入試方法「センター試験」のマークシートを、活用力、記述力重視へと見直すか、改善する時期がきたように思います。日本でも過去３回のＰＩＳＡショックの反省で、小学校から知識より活用力に重点を置く方針となり、毎年行なわれる全国学力調査でも活用力を試す問題が多く加わり、各地域の学校も独自の活用力強化カリキュラムを実施するなど、この１０年で暗記から活用力重視へと流れが大きく変わってきました。しかし今回、日本は読解力では世界８位、数学的応用力では９位、科学的応用力では５位と、まだまだ充分とはいえないのも事実です。ただし、単に順位が低いということだけに一喜一憂するのではなく、本当にこれからの社会で必要な活用力が身につく学習法とは何か？を追求し、子ども達の将来の生活に役立つ学力づくり、指導方法の研究などを心から望みたいものです。その研究と実践の成果として、日本のＰＩＳＡの結果が世界一になるのであれば理想的でしょう。又、上海市と並んで今回初めてＰＩＳＡの調査に加わったシンガポールが、３分野のいずれも世界５位以内となっており、私は、日本は上海と合わせてシンガポールの教育も分析し参考にすべきではないかと考えます。これら、上海、シンガポールと並んで上位は韓国、香港で、いずれもアジアの諸国、地域であることも要注目です。２０００年の第１回から今回の第４回まで常に上位を占めたのは北欧フィンランドで、今回の上海市の初参加がなければ過去と同じような好結果になっていたと予想されます。日本の教育界でフィンランド教育に注目が集まって数年が経ちましたが、この間の、特に今回の上海の全分野１位は、今年日本を抜きアメリカに次ぐＧＤＰ世界第２位となった中国の国際的な存在感を一層際立たせることになったと感じています。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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