TOP


NEW!  オンリーワンの目標と学習システムのページに実際のプリント例を紹介

オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。
■2011/02/18(金) 376 時代はインプット学習から「アウトプット学習」へ
 常々、私が感じているのは、インプットとアウトプットのバランスが大変重要だということです。インプットは、「覚える」、「収集する」、「ためる」、「吸収する」、「食べる」など、いろいろな場面で言い方が違うように、アウトプットも、「説明する」、「はき出す」、「話し合う」など表現が異なります。

 この2つのバランスの重要性について特に私が注目するのは、日本ではアウトプットに比べインプットの割合があまりにも多いのではないかという点です。例えば、学校の授業が1科目50分だとすると、その50分のほとんどが先生から生徒への一方方向の伝達になっているという事実です。つまり、生徒から見ればほとんどがインプットの時間になっているということで、例え生徒が居眠りをしても、何か他のことをしていても気づかれない可能性が高い授業だと言えます。

 このことについて、実は日本青少年研究所が2009年、日米韓中の4カ国6200人を対象にした高校生調査において興味深い分析結果を公表しています。それは、「授業中にどんな態度をとるか?」という質問に対して、「居眠りをする」という割合が日本は45.1%と4カ国で最も多いことです。ちなみに韓国は32.3%、アメリカは20.8%、中国にいたってはわずか4.7%ということでした。やはり、このような結果を見ても、日本のインプット中心の授業、受け身の授業が居眠りにつながっていると思われます。

 しかし深刻な問題は、居眠りの多さより、むしろインプットが多いことでアウトプットの学習が不足している点です。はじめに述べたように、インプットは教えられたことを「覚える」が中心となる為、その覚えたことをどのように活用すれば良いか?と考えたり、どのように説明できるか?というようなアウトプットの時間が決定的に不足するのです。このように、インプット重視の学習では考えることがほとんど不要な為、自分なりに考え表現する能力がどんどん衰えていきます。

 この、自分なりに考える力が不足すれば、コミュニケーション力や将来を通じて生きる力も育たず、意欲のない内向きの若者になる可能性が高いでしょう。そこで、自分なりに考える力を育てるには、インプットからアウトプットを重視した教育に変える必要があります。小学校から中学・高校にかけて授業時間の配分を、少なくともインプット50%、アウトプット50%に変えれば少しずつ自分で考え表現するコミュニケーション力も育っていくでしょう。

 なぜ現在の学校はインプットの割合が多いか?には、いろいろと理由がありますが、そのひとつは先生が黒板に板書する量が異常に多く、それに疑問を持たずに写そうとする習慣や、知識の多い先生が知識の少ない生徒にその知識を伝える一方方向が多く「生徒が共に考え、話し合い、認め合う」双方向のスタイルを重視しない点にあります。この意味では、私が学校に通っていた40年前から授業はほとんど進歩していません。

 そこで私の提案は、板書するのはキーワードだけにして、それをもとに生徒たちに考えさせる学習です。具体的に言えば、1科目の授業時間が50分だとすると、25分は先生からその日の学習内容にそったキーワードのみの板書指導、残りの25分はその指導内容について生徒自身がキーワードを使ってまとめたり、意見を書いたり、話し合う時間にし、先生はそれをサポートするという学習方法です。こうすれば生徒の自主性も育ち、今問題になっている活用力やコミュニケーション力不足も少しずつ解決に向かうでしょう。

 このような理由から私は、小学校・中学校・高校とそれぞれの段階でアウトプット重視の教育が着実に進むことを期待したいと思いますが、皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?

2024年4月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

過去の日記
2024年04月(2)
2024年03月(2)
2024年02月(1)
全て表示

日記内を検索


オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。


 
 
   

 (C) PLUS A ALL Rights Reserved. 本サイトは、(有)プラス・エーによって管理・運営されています。
  掲載されている画像・文章等、全ての無断転記・引用を禁止します。
  このサイトに関する、質問・お問い合せはメールでお願いします。

オンリーワンプロジェクト
のご紹介
オンリーワンプロジェクト
の活動から

オンリーワンプロジェクト
講演・取材等の依頼

新時代の教育提案と共育
これから必要な学力とは?
オンリーワンメソッドの誕生
めざす力&自立一貫教育
目標と学習システム
学習コースのご紹介
ジュニアコース
ファミリーコース
ビジネスコース
 
キャリア教育研究所の概要
「人材3力」とは?
オンリーワンの業務実績
スクールネットワーク
オンリーワンスクール
公認教室一覧
各スクールの声
鳥取事業本部・
島根リエゾンのご案内
岡山・四国事業部のご案内
広島事業部のご案内
関東事業部
東京オフィスのご案内
関東事業部
神奈川オフィスのご案内
東海事業部
愛知・岐阜・静岡オフィスのご案内
近畿事業部
大阪オフィスのご案内
近畿事業部
兵庫オフィスのご案内
近畿事業部
京都・奈良オフィスのご案内
近畿事業部
和歌山オフィスのご案内
九州事業部
大分オフィスのご案内
九州事業部
福岡オフィスのご案内
九州事業部 鹿児島オフィス
・沖縄リエゾンのご案内
イベント情報