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	■2013/09/06(金)　��507　偏った学習「偏学」に気づかれていますか？ 　世の中や社会を生き抜く上で重要な要素はたくさんありますが、そのうちのひとつに、「バランスの良さ」があげられます。「バランスの良さ」で一番わかりやすいのが、食事や健康に関することでしょう。食事では、同じものばかり食べないで、肉、魚、野菜などバランスの良いものを食べることが大切だということは周知の事実です。又、健康の為には、適度な睡眠、運動のバランスが重要だということも広く知られている通りです。 　バランスの悪い食事は「偏食」と呼ばれ、偏った食べ方によって健康を害することもあります。仕事においても、適度な休憩を入れながらのバランスのとれた働き方や、「ワークライフバランス」のことばがあるように、自分の人生設計の中で仕事というものをどのように位置づけるか？というバランスの考え方もあります。このように、一人の人間が生きる上で、あらゆる分野でのバランスの良さが重要になるという考え方は広く知られています。 　では、教育分野でこのバランスを考えるとどうなるでしょうか？今まで教育で中心だったのは、より多くの知識を暗記し、答案用紙にその暗記したものを正確に転記できる能力が問われることでした。この「暗記する」というのは、先生から言われたことをそのまま覚えるということですから、そこには本当にそうなのか？なぜそうなのか？などの確認や、検証作業がほとんど行なわれていません。つまり、自分の頭で考えるという作業が行なわれないまま知識をうのみにしていることになります。 　では、この「暗記をする」という作業の反対は何になるでしょうか？暗記が言われたことをそのままうのみにするということですから、本当にそうか？なぜか？と追究する作業がこの反対の意味となります。それは、物事を深くほりさげていく「分析」ということばが近いでしょう。つまり、「暗記の学習」の反対は「分析の学習」とも言えるわけで、学習を深めるにはこの暗記と分析のバランスが必要なわけですが、果たして「暗記の学習」に比べ、どの程度「分析の学習」が行なわれているでしょうか？ 　これまで私がいろいろな先生や教育者とお話しをしてきましたが、この「分析の学習」が重要だと言われる方はほとんどいませんでした。先ほどの食事が偏っている状況を「偏食」と言うのですから、学習が暗記に偏っているとすれば「偏学」と名付けることができるでしょう。自分の子どもに暗記中心の偏った学習「偏学」をさせていると気づかれている保護者の方々はどれくらいいらっしゃるのでしょうか？ 　では、この分析力をバランスよく学習しない偏った学習を続けるとどんな弊害が子どもに起こるのか？それは、どうしても分析力が必要となる年齢になり、自分がこれまで分析力を鍛えてこなかったと気づく瞬間に起こります。例えば、自己分析やエントリーシートの記入、面接や小論文など、答えがひとつではないテストである大学のＡＯ・推薦入試や就職試験などを受ける１８才〜２２才の若者がうまくいかないで悩んでいるその理由が、まさにこの分析力の欠如なのです。分析は暗記ほど単純で一夜漬けができませんから、小さな頃から少しずつトレーニングをしておく必要があったのです。皆さんのまわりに「偏学」の方はおられませんか？もしおられたら、一度話しかけてみられてはいかがでしょうか？		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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