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	■2013/11/08(金)　��516　相次ぐ偽装事件から見えるもの 　次々と明らかになる偽装事件が止まらないまま、ついに百貨店の最大手、三越伊勢丹が運営するレストランでも食材の偽装があったことが報道されました。阪急・阪神ホテルズから始まり、ザ・リッツ・カールトン大阪、近鉄旅館、５日には高島屋や大丸松坂屋、６日にはそごう・西武や小田急百貨店など、多くの有名百貨店で何らかの不正表示・偽装が行なわれていたことに、消費者としては本当に残念な思いでいっぱいではないでしょうか。 　一部の新聞記事では、「百貨店でも横行」という見出しになっていて、日常的に行なわれていたのだなという印象を強く持たされます。最初に、阪急・阪神ホテルズが指摘された時には、誤表示か偽装か？で明確な会見が行なわれませんでしたが、妙に「意図的ではない」と強弁する社長会見に違和感を持ったのも事実です。その後、次々と不正が明らかとなり、近鉄旅館の社長は、偽装は「見栄えの為」と会見。最初は、「つまらないミスだった」と主張していた内容を改め、ついに責任を取り辞任する考えを示しました。しかし、あまりにも類似案件が次々と続く為、ニュースや報道が追い付かず、各百貨店、企業の記者会見を丁寧に取り上げられない状況となっており、他の百貨店の不正については印象が薄くなっているのではないかと感じます。 　なぜ、このようなことが起きているのか？考えてみるといくつかの点があげられると思います。その１つは、昔からよく言われる「大企業病」です。企業は大きく有名になるほど丁寧なチェックがおろそかになり、有名になったが為に少しぐらいのことは消費者が大目に見てくれるだろうという油断が生まれるという点です。まさか、今回のような大事になるとは思っていなかったということでしょう。 　２つ目は、「社会や日本人の意識変化」です。もし、今回の不正が昔から行なわれていたとしたら、当初は大目に見ていた風潮も、最近ではやはりおかしいと指摘をする関係者が増えてきたのではないか？と感じます。それは、終身雇用や年功序列という日本型雇用システムが崩れ、以前に比べ１つの企業に長く勤めることが少なくなったことで、「愛社精神」も薄まり、不正に対して我慢をしなければならないハードルが下がったからではないかと想像できます。 　つまり、以前は自己の保身の為に不正に対して多少は目をつぶらざるを得ない風潮もあったでしょうが、それが終身雇用の崩壊と共に崩れ、公益通報者保護法や消費者庁の発足などもあって、不正に対し内部告発しやすい環境が整いつつあるのではないでしょうか？もし、このような社会変化を感じずに経営者が多少の不正は目をつぶってくれるものだと思い込んでいたとしたら、そのギャップから今回のような事件に到るのではないか？と考えられます。「くさいものにふた」、「見て見ぬふり」、「ホンネとタテマエ」などというような日本独特の悪習が徐々に通用しなくなる時代がそこまで来ているような気がします。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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