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■2014/01/24(金)　№524　「クラウドソーシング」の時代を迎えて

　子育ての主目的である「子どもの自立や成長の為に何が必要なのか？」という問いを考える時、まず行なうことは、ひとつひとつのことばを自分自身どのように定義するか？という点だと私は考えています。

　例えば、「自立」について、「成長」について自分自身がどのように定義するかということです。この自立には大きくわけて、「精神的自立」、「物理的自立」、「社会的自立」の３つの自立がありますが、その中で特に注目すべきは「社会的自立」です。この社会的自立の「社会」とは、もちろん日本社会という意味ですが、一方ではグローバル社会という意味もあります。言うまでもなく、日本社会はグローバル社会において成立しているわけですから、日本において社会的自立を考える時にはグローバル社会という枠組みを同時に意識する必要があります。

　このグローバル社会において「就職」を考える時、急速なネット社会の発展により、世界中から人材を募集できるシステムが日々、整備されつつあるという現状もあります。例えば、日本のＡ社が世界中から必要な人材を募集したい場合、国際的な人材紹介会社に申し込みます。国際人材紹介会社には、すでに世界から多くの人材が登録を行なっており、いろいろな能力や考え方を持ったグローバル人材のリストがそろっています。

　紹介会社はそのリストからＡ社が求める人材にマッチする人材を選び、Ａ社に伝えるわけです。その後、Ａ社とその人材はスカイプ等を通じてネット上で相手の顔を見ながら数回の面接を行ないます。何回かの面接で条件を満たせば実際の面接を行ない採用の可否を決定するというしくみです。

　このように、日本人も急速なネット社会の発展により、社会で自立して生きていくにはグローバル社会の中で競争をし、職を得るという考え方が必要となっています。企業はできるだけ優秀な人材を求めるわけですから、このようなシステムさえあれば世界中から募集しようとするのも必然です。このシステムは、「クラウドソーシング」と呼ばれており、人口減少でマーケットが年々縮小する日本では、今後ますますビジネス上で主流になっていくものと思われます。特に、私はこれからの子育てをする上で、社会の変化をよく把握しながら何を学ばせるべきか？何を準備しておくべきか？ということが大切だと考えています。

　最初書いたように、「人が自立に向けて成長する為に何が必要なのか？」という問いは、グローバル社会の中の日本という空間の中でどのように子育てを考えるべきか？また、２０１４年の現在を起点にこれからどのようにグローバル社会の中の日本が変化するのかという時間軸でも考えることが大切だと思います。このような状況を考えると、今後私たち大人はますます勉強することが多くなりそうです。

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