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	■2016/07/01(金)　��591　イギリスＥＵ離脱と参院選 　先月２３日、国民投票でイギリスがＥＵ離脱することになった結果は、私たち日本人にもいろいろと考えさせられることがあり、学べることが多いものでした。又、今後の世界の動向を考える上でも大変大きな結果となりました。 　そもそもＥＵは、ヨーロッパの国々の間で不幸な戦争を繰り返した反省を受け、一体となってヨーロッパを発展させようという目標のもと壮大な試みの上で成立したものでした。現在では、イギリスを除く２７カ国が加盟し、関税を撤廃し、相互の経済の発展をより進めようと設立されたものです。 　私は、今回の国民投票の結果を受けて意外にも後悔しているというイギリス人が少なくないとのニュースを見て考えさせられることが多くありました。それは、国民投票の後での調査で、イギリス人が多く疑問に思ったことが、�@イギリスがＥＵを離脱するとはどういうことなのか？�AそもそもＥＵとは何か？だったというのです。 　ここから言えるのは、ＥＵに属していることについて何が得られるのか？一方のデメリットとは何か？の冷静な分析が欠けていたということかもしれません。その他にも、離脱派が派手に宣伝バスを使って国民を誘導したこともひとつの原因のようです。そのバスの側面には、「１週間ごとにイギリスはＥＵ本部に480億円もの負担を強いられている」と書かれていたとも・・・。実際の負担額はその半分だったようです。 　この嘘を離脱派代表ものちのインタビューで明らかにしていました。この離脱派のバスを使った主張は、この480億円ものお金をイギリス国内の社会保障費にまわすべきだというものでした。一見、この主張はもっとものように感じますが、一方では、ヨーロッパ全体のことより、イギリス人がより内向きで感情的な方向に向かっているようにも感じます。 　かつては、イギリスは大英帝国と言われたように、世界一の大国としての輝きがありましたが、この内向きの精神は、やはり大国のアメリカ大統領選挙におけるトランプ氏の発言にも感じられます。 　このように、米英の２大国がより内向きになっているとすれば、世界で勃発する紛争やテロに対するリーダーシップが弱くなり、世界の軍事バランスの不安定化にもつながりかねない危機とも言えます。国民投票のあとで、一人のイギリス人が言っていたことばが印象的でした。「まさか自分が離脱賛成の一票を入れて離脱に到るとは思わなかった。離脱にならないと思ったので軽い気持ちで離脱へ投票してしまった。今は後悔している」と。おそらく、このように軽い気持ちで投票した人々も多くいたのかもしれません。 　よく、日本の街頭インタビューで「自分が投票しても政治は変わらないから投票に行かない」という声を聞くのですが、このイギリス人のことばは「一票の重さ」を表しているものだと思えます。 　今回のイギリスの国民投票から学べることは多いですが、私は、この「一票の重み」の再認識が大切ではないか？と考えています。幸いにも、来週の７月１０日参院選では、この学びを活かせます。ひとりひとりが今後の日本をよく考え真剣に投票することを望みたいものです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(2) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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