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■2009/03/27(金)　№209　２００９ＷＢＣ侍ジャパン優勝で感じたこと

　３月２４日、ついにＷＢＣワールドベースボールクラシックにおいて、侍ジャパンが優勝しました。前回大会に次いで２連覇した日本チームですが、今回の大会はいろいろなことを考えさせられた大会でもありました。１つ目は、指導者のあり方、２つ目は、チームワークの重要性、３つ目は、日本選手の技術力と精神力の高さです。
　１つ目の指導者については、昨年から誰を監督にするかで相当もめた経緯があり、その中で今回原監督になったわけです。今回のＷＢＣを見て、監督の年齢的な若返りはもちろんですが、各選手への接し方に特長が見られます。昨年、パリーグチャンピオンの西武ライオンズの渡辺監督もそうですが、選手を信頼し、自主性に任せるという方針が強く出ており、いわゆる昔型の指示命令型の監督ではなく、原監督は選手の意見や考え方をよく聞き尊重する指導者だと感じられることです。まさにこれからの指導者はこのように考える必要があるのではないかと思っています。つまり、今までの方法や考え方だけに固執するのではなく、ひとりひとりの良さを最大限に伸ばすこと、いわゆるそれぞれの個性を充分知った上でその個性を活かす指導が大切なのではないでしょうか？今回のＷＢＣでは、その点がいろいろな場面で見られたように思います。
　２つ目のチームワークについては、今回、イチロー選手の調子があまり良くない中で、その不調をチーム全体でカバーしようという気持ちが強く出ていたように思えます。イチロー選手は、チームリーダーとして相当のプレッシャーと戦っていたことは、当然他の選手もわかっていたはずです。このチームの気持ちが今回の強い一致団結の心を生んだように見えます。
　３つ目は、個人の選手の技術力と精神力の強さです。技術力では、侍ジャパンの各ピッチャーの素晴らしさはもちろん、守備面で決勝で見せた内川選手のレフト前ヒットの処理には驚きました。又、バッティングでも、青木、村田、中島、稲葉など、活躍した選手が多く見られましたが、なんと言っても決勝戦のイチロー選手の４安打、特に最終打席の８球目にセンター前にヒットを打ち、２点を入れたシーンは今回のＷＢＣの全ての思いをあらわした素晴らしいバッティングでした。技術力はもちろん、それを支える精神力があればこそのヒットだろうと強く印象に残りました。
　野球に限らず、一般社会においても指導者は企業においては上司、家庭においては両親が中心ですが、その指導力の重要性は言うまでもありません。又、チームワーク、つまり、協力の重要性とそれを支えるひとりひとりの能力・精神力が高ければ成果につながる可能性は高くなるのだと改めて学べた素晴らしいＷＢＣの大会だったと思います。

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