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	■2013/11/01(金)　��515　脱点数重視とセンター入試廃止３つの背景 　ペーパーテストや点数重視の「一発勝負」から、面接・論文などの「人物重視」へと大学入試が改革されると、本日の新聞各紙は報道しています。 　安倍総理出席のもと、首相官邸で開かれた教育再生会議を終えた文部科学省の下村大臣は、「ひとりひとりの人材力を高めることが必要で、その為の改革案と考えている」と記者会見。この「人材力」とはいったいどのような意味なのでしょうか？私は、今回のセンター入試廃止の背景には大きく３つの理由があると考えています。 　１つ目は、教育基本法における教育の目的という視点。 　２つ目は、日本国内の社会構造の変化。 　３つ目は、グローバル社会の進展です。 　この３つを解決することが先ほどの「人材力」につながっていくのではと私は考えています。 　１つ目の教育基本法における教育の目的についてですが、この法律の第一条では、教育の目的を「人格の完成」とうたっています。「人格の完成」とは、ひとりひとりの格、つまりその人らしさを完成させるということですから、個性や持ち味を最大限に尊重し育てていくことが教育の目的となります。 　しかし、センター入試を代表とするペーパーテスト、マークシート型、正解がひとつのものを選ぶ試験では、ひとりひとりの格、個性や持ち味をはかりようがありませんでした。教育の目的が人格の完成であるにも関わらず、センター入試という選抜方法は、個性やひとりひとりの人間力をはかるものではなかったのです。このような理由から、センター入試が限界を迎え、廃止するという結論に到ったのではないかと考えます。 　２つ目は、日本国内の社会構造の変化です。およそ１９６０年〜１９８５年頃までは日本の高度経済成長期で、モノ不足の時代でした。モノ不足ですから、必需品であれば大量生産すればするほど売れたわけです。ところが、１９９１年のバブル崩壊を機に、徐々にモノ不足からモノ余りへと移り、大量生産も限界を迎えました。この頃から、少量多品種の時代へと日本国内のニーズは変わり始めたと私は考えています。つまり、特に欲しいものがないという時代、モノが一軒一軒に行き渡ってしまった時代を迎えたわけです。従って、大量生産の代わりに、少量ずつ何をつくれば良いか？と考える力が必要となりました。 　又、少量ですから種類をつくらないと今までの売り上げには追い付かないわけです。そこで、必要な人材が発想力、分析力、企画力、提案力のような、今までにない商品・サービスを考え続けられる能力を持った人材だったわけです。しかし、このような能力を高める教育を１９９１年からしてきたわけではなく、従来通り正解がひとつの暗記・点数重視でセンター入試を続けてきた為、「失われた２０年」の通り、時代に合った人材が育たなかったわけです。そこで、答えがひとつのセンター入試を廃止し、豊かな発想や自分らしく考える力を持った多様な人物を選抜する入試へと改革しようと考えているのではないかと思います。 　３つ目のグローバル社会の進展は、言うまでもなく、２００８年からの日本の人口減少化もあって、国内のマーケットだけでは日本の経済成長は限界を迎えた為アジアを中心に多くの日本企業が進出しており、それに伴うグローバル人材が必要になってきたという変化があります。以上、３つの背景を始めとして、センター入試廃止に伴う大学入試改革の方向性は今後の日本の発展にとって大変重要な分岐点となりそうです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(2) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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