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	■2016/05/20(金)　��588　進む「依存社会」を考える 　最近、私は「〜に依存して困っている」というニュースをよく耳にします。例えば、ネット依存、スマホ依存、親に依存、子どもに依存など、依存の対象はモノだけでなく人間に対しても多く見られるようです。 　ネット依存やスマホ依存は、ＳＮＳやライン・ゲームなど暇さえあれば何かにつながっていたいという願望が強く見受けられます。特に、都市部で電車などに乗っていると常に半数以上の人がスマホに触っており、偶然目に入ったものはゲームだったということも私自身多く経験しています。 　一方、スマホやＳＮＳ以外の依存、特に親に依存の場合は、子どもが不幸にも仕事についておらず、成人しても親から生活費を支給してもらっている場合などです。逆に、子どもに依存は、子どもが成人になっているにも関わらず、親が子離れせずいつまでも親のコントロール下において子どもを支配している場合などです。 　このように、何らかに依存しようという傾向が特に最近は強くなっているように私は感じています。これらの現象の背景には、何かに依存することで自己の満足度を感じ、安心感を得ているのではないかと私は考えています。 　ということは、仮に今まで依存していたものが突然なくなってしまうといった場合には、大きなショックを受けるものと想像できますが、果たして誰もがこのような想像力を発揮できるかは疑問です。例えば、スマホを親から取り上げられるとか、親がいなくなり生活費のあてがなくなったというような場合です。 　ところで、前述のようなモノや人間だけへの依存ではなく、今までのシステムや考え方・しくみに依存していた人が時代の変化と共に依存できなくなるような場合も大きなショックを伴うと考えられます。例えば、日本がこれまで発展してきたひとつのセオリーである「年功序列」や「終身雇用」などです。これまで、「年功序列」や「終身雇用」のしくみに依存し働いてきた人にとっては、現在進んでいる能力・成果主義は厳しいものにうつるでしょう。 　また、2020年からの大学入試改革において、センター入試・４択マークシート型が廃止され、その変わりに記述式や複数解あるマークシート型などへの改革も、ある意味、センター入試型考え方に依存してきた人にとっては大きなショックとなるでしょう。また、変化の激しい現在の日本で有名大学に入り、大会社に入れば一生安心という依存も同様に危険でしょう。 　このように、ある固定したモノ、人間、システム、しくみ、考え方などに強く依存し信じてしまうことは、非常にリスクの高いものだということがわかります。ここから言えるのは、常に固定したものに強く依存せず、時代の変化を把握しながら柔軟に物事に対応できる力を持つことが重要だということです。 　このような意味から、何らかに固定的に強く依存することが必ずしも人生を上手に生きていくことにならないということを考えてみることが何より大切だと私は思っています。私は、特にこれからの社会を生き抜くには主体的に考え、主体的に行動できる力が重要だと考えています。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(3) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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