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■2012/02/03(金) 433 東大の秋入学検討で考えること
 最近、「東京大学が秋入学」の話題をよく耳にするようになり、改めて今後この秋入学が誰にどのような影響を与えるのかを考えてみました。

 まず、今回の秋入学は5年後の新入学生から入学時期を秋にしようということですが、その大きな理由として留学生の少なさや世界の主な国、例えばアメリカ、イギリス、中国などと時期を合わせるということがあります。東京大学も秋入学にして世界の優秀な学生を獲得し、大学のレベルを国際的に上位に持っていきたいというのが願いのようです。

 しかし、秋入学をしたからといって東京大学に世界から優秀な学生がくるとは限りません。東京大学の世界的な質の高さが問われるのは言うまでもなく、世界中の学生に魅力ある大学としてうつっているのかどうかが問題です。さらに、大きな問題はこの秋入学に同調する他大学が増えることにより、学生が卒業したあとの就職がどうなるかです。

 現在の就職は、春に入社式を一斉に迎えることが多く、その前提は、春、卒業そして入学というものです。従って、その卒業、入学が秋になれば現在に比べ空白の期間が生まれます。東京大学ではこの期間を「ギャップターム」と呼んでいますが、結局、秋入学により春の一斉入社式というものが徐々に少なくなり、企業では一年を通じて通年採用が定着するのではないかと私は考えています。

 春に限らずいつでも入社ができるということは、今までのように就職活動も一斉に始まるわけではなく個人個人がいかに自分で考えて準備するかという自主性、主体性で大きな差がつきます。

 また、通年採用になれば世界中の人々とのハンデがなくなり、今まで以上に外国人との競争が激しさを増し、能力、意欲のあるなしで厳しく採用の可否が決定されるわけで、いよいよ有名大学かどうかというような表面的な日本的価値観の採用方法が通用しなくなる時代を迎えることになるのではないかと私は予想しています。
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